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2013.09.16
「銀の匙+国語要約Ⅰ」の授業
台風18号の影響で、関西の各地でも甚大な影響が出ているようですね。私の家も昨夜はすごい激しい風雨で、なかなか寝付けませんでした。自然災害の前ではなかなか人間も無力です…。
さて、前のブログでも述べたように、思考研では故橋本武先生(元灘中・高教諭)から分与していただいた「銀の匙研究ノート」を下地にしたオリジナルプリントを使い、「銀の匙(さじ)」を深く読解する学習と、あと「国語要約」の学習を行っています。
前者は、「銀の匙」の世界をゆっくりと味わいながら、そして、文中の語句の意味を調べたり、出てきた言葉を使って短文を作製したり、参考となる事柄を横道にそれながら学んでいったりしています。
こうすることによって、ただ単に点数を取るための勉強ではなく、どこから何を問われても答えを導き出せる「学力の足腰」を鍛え上げていくことを意図しています。
学校での定期テストをきっちり取れることは大切ですが、模擬テストで取れない場合は「真の学力」がついているとは言えません。このようなケースがおこるのは、模擬テストでは、定期テストのように見たことのある文章・問題はそのまま出題されることはないからです。
そのような、「真の実力」がついていない場合は要注意です。
後者の授業では、一定の長さの文章を要約する作業を毎週やってもらっています。「要約」という作業は、「結局、この文章を書いた人は何を言いたいのか?」ということを大局的に理解する能力の向上につながります。
この能力の向上にともない、文章を理解することが格段にたやすくなり、現に「思考研」でも最初のうちはなかなかうまく要約ができなかった生徒さんも力がめきめきついてきていることがわかります。
思考研の授業では、毎週宿題として要約文の課題を与え、それを宿題としてやってきてもらい、次週その問題について解説しながら、適宜添削も行なうという形で授業を行なっています。
前者と後者の授業を一体として行なうことで、生徒の総合的な国語力の飛躍的向上を図ります。国語力はすべての教科の背骨である(最近は、高校生になって国語力のなさのせいで、教科書に何が書いてあるかさえ読み取れない子も増加してきているようです)ことから、国語力の向上のみならず、すべての科目の成績向上につながることが期待できます。