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2021.10.21

「京大・入試数学 51年の軌跡」

「大学への数学」「中学への算数」を出版している東京出版から、昨年、「東大入試数学 50年の軌跡」という東大数学入試問題過去問を50年分集めた参考書が出版されました(もちろん購入しました)。

その時から、「どうせなら、京大50年分の問題も出して欲しいなぁ~」と思っていたら、今週出版されました!ジャーン!!「京大・入試数学 51年の軌跡」

51年分(!)もの内容ですから、なかなかのボリューム(厚さ)ですね!

実はあるページに、別解を投稿した若き日の私の名前も掲載されております(笑)。

東京出版の「京大入試数学過去問解説集」は折々に購入しておりますので、この本の内結構な割合は元々持っていたのですが、こんな風に51年分をまとめた参考書ですからいつもいつも使うことはないにせよ、まさに「参考(にする)書」として本棚に置いておきたい本ですね。

願わくば、この本を参考にして指導するような大学受験生のたくさん現れんことを・・・!。

2021.10.20

某R南中学校の先生のお言葉から分かること②

ここ(昨日の続きです)


まぁいつも申すように、あの京都最難関中学・高校といわれるR南高校の生徒さんでさえも、「本番で教科書傍用問題集に毛の生えたレベルの問題さえ、確実に解けない」ということで、つまり普段から「やたらめったら難しい問題をやり過ぎ」なんですね。
難しい問題をやって、基礎的な問題が出来るようになっているのならかまわないのですが、往々にしてただ「難しい問題」を公式を振り回して解いているだけに過ぎないようです。

これは近年、特に顕著な傾向であるようで、京大の今年の文系数学1番の(1)などは、正直教える側からすると「そんな問題は自分で練習して会得しといてくれよ・・・」というレベルの問題なんです。でも解けていない。(結局「分かって」いないのです。)

あの高校の生徒さんは結構「緑」のつく塾に通っていて、そこで出されるやたらと難しい問題ばかりを学校の授業も聞かずに内職してでも解いているのに、大学入試本番でそういう基礎的な問題が解けないというのは本末転倒だと思われませんか?(私が見ている限りでは、「緑」のつく塾の宿題量は、「浜のつく塾」や、「希のある塾」に比しても量的にはるかに多いですヨ・・・だから進学校の生徒さんが軒並み授業も聞かずに内職してこの塾の宿題に追われるのですが・・・)。


「もっと基礎的な事柄を身につけて大学受験しにおいで!」・・・というのが京大のメッセージに感じられてなりません。

にエントリー本文を書きます。

2021.10.19

某R南中学校の先生のお言葉から分かること①

 このブログをお読みの方は誰のことかすぐ分かると思いますが(笑)、とある京都の最難関私立中学校に行かれた生徒さんとお話ししていて、その中学校の数学の先生がおっしゃっていたそうです。

今年のその中学校の京大の合格実績は、文系の方がとても苦戦したそうで、実際に学校の先生方もそうおっしゃっていたのは聞いているのですが、その分析がすごい・・・
「今年の京大の(特に文系の)数学がやさしくて、他の学校の生徒に差がつけにくかったから」ということらしいのです。
でもその学校の別の数学教師によると、中学校の授業で今年の京大文系数学の1番の(1)の問題を出してきて、「今年のうちの生徒は、この問題さえもパラパラ間違えた生徒がいた」という事らしいです。
ここで問題をお示しはしませんが、今年の京大文系数学の問題って、結構、教科書傍用問題集に毛が生えたレベルの問題が多かったというか実際その大問1番の(1)の問題なんて、定義と計算力があれば冷静に仕留められるはずの問題だったのですね。
いわば、n進法の定義が分かっているかどうか?あとは筆算が出来ますか?というレベルの問題だったわけです。
そんな問題にもかかわらず、出来ていない生徒さんが結構いて、そのせいで京大(文系)の実績が出なかった・・・なんて、私に言わせれば「そしたら一体どんな問題を出したら、おたくの生徒さんは受かるんですか?」と言いたくなってしまいます(笑)。
(明日へ続きます)

2021.10.16

選挙に関心を持つのはよいこと

10月31日が衆議院選挙、ということで、夜のニュース番組でも各党党首が出てこられて、さまざまな話題に関して議論していますね。
いままで決して地上波のテレビでは出てこなかった、「日本の財政破綻論はおかしい」という意見も出てきていて、視聴者の中にも「えっ!?そうなの!?」と驚いている人も多くなっているのではないでしょうか?

コロナ禍を発端として、日本の財政の話題や、税制のあり方とか経済をどのように発展させていくのか?という話題が切実な課題として議論されるようになっているように感じますね。すごくいいことですよね。実際、今度の衆院選に関心がある、と答える人も7割以上にのぼっているようですし、明らかな変化であるように感じますね。

私自身も、今の中学生・高校生に「真剣に学ぶ姿勢を持たないと、将来えらいことになるで?」という主旨の事を手を変え品を変え伝えているのですが、伝わらない生徒さんには全然伝わらず、歯がゆい思いをしてきましたが、これだけ風潮として「日本経済をどうやって向上させていくか?」「日本の財政をどう考えるか?」というような事柄についてfocusされる状況になると、彼らもいよいよ自分たちの将来について真剣に考え始めるかもしれません。

今までの大人とは違って(?)「学ぶ」ということを一生続けていけるくらいでないと、どこかの経営者さんが言っているように45歳で会社を辞めないといけないかもしれませんし、その前にそもそも周りと同じ土壌にも立てないのかもしれません。
今回の衆議院選挙をきっかけに少し日本の政治に対する感覚も変わってくるのかもしれません。

2021.10.15

上に行くほど伸びない生徒さんの勉強の仕方

 週末にかけてかなり気温が下がるようです。
寒暖差が激しくなると体調にも堪えますので、どうぞ皆さんもお気をつけ下さい。


私、時々、急に態度を変えて(いるように見えるだけなんですが)叱るときがあります。
これは気まぐれに怒っているのではなく、「こういう兆候が出てきたらまずいゾーーーーーッ!!」という兆候が見られるのに気づくからなんですね。
つまり、「こんな勉強してたら、上の学年に行ったら通用しない」、そんな勉強の仕方ですね。

具体的にどんな勉強の仕方かというと、とにかく理解の仕方が表面的で、「やり方だけを真似て出来ている(ように見える)」学び方です。
「表面的な勉強」といってもいろいろあって、一概に「コレ」とは言えないのですが、例えば「公式の導き方も分からないのに、公式を振り回して問題を解いているだけ」というような学習の仕方であるとか、「図形の範囲で図形を自分で描かずに問題を解いている」であるとか、「塾の宿題を1周しかしていない」といったような勉強の仕方をしているときです。

まぁ~学年が進むとビックリしますよ。ゲンナリするくらい行き詰まりますから。
小4くらいであれば、そんなに各塾ともスケジュール的にタイトにはなりようがないのです(宿題量が少ないので)。小4の時点で、そんないい加減な勉強の仕方をしていれば、中学受験で大きな関門となる小5に上がったときに行き詰まるのはアタリマエのことなんです。

上に行ったら行き詰まるのが目に見えるので私は叱るのですが、そこのところを分かっていただけない場合もあるのは悲しいです・・・。

ほとんどの場合、後になってから後悔するのですが・・・。

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