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2024.05.10
どっちやねん… おもしろそうな書籍
日ごとに暑くなったり、寒くなったり、あるいは1日の中でも寒い時間帯とそこそこ暑い時間帯が混在する日が多く、本当にたまったもんじゃないですね(;'∀')。どうぞ皆さんもご自愛ください。
それと、最近、こんなおもしろそうな書籍を見つけました。
こんなタイトルの本があることを全く知りませんでしたが、少し読み始めると、私のような仕事をしている者にとってはとても興味深い。
東大についてはこの50年での合格高校盛衰史は結構様々なメディアで言われていますが、京大については意外と50年前からのデータを知ろうと思ってもわからないのですよね。
東大志望者を軽視する意味ではなくて、実際問題として、思考研のような北摂に存在する塾では最高レベルでも京大を志望する生徒さんがほとんどなのですが、京大への合格者数データというのがいまいちハッキリ出所を明示できるものがなく、あっても5年おきとかしかなかったわけです。
しかし、この本では50年前どころか1950年(!)のデータから掲載されているんですよ!昭和25年ですよ!!
なかなか興味深い事実が、この本を読んでいるとわかってきました。
また皆さんにもご報告したいと思います。
(永井が高校数学を直接指導する「ながい数学塾」のブログです)
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(思考研代表 永井の著作「灘高・京大卒の元研究者が、思考研という塾を作って見つけた『伸びる子・伸ばす環境の法則』」が購入できます)
2024.05.06
フォーカスゴールドは「悪」なのか?❹
むかしの灘校で我々を指導してくださったS先生にしろA先生にしろ、その他の先生にしろ、高校数学をまず一通り学んでいる期間には、いわゆる検定教科書をメインに指導されてました。
ただ確かに教科書だけで進んでいたわけではなく、演習は別のものを使用していましたが・・・それにしても、何か特別に難しいものではなく、4ステップとか先生が作成してくださったプリント(と言っても内容的には4ステップレベル)をひたすら解いていました。そんなに特殊な内容はこなしていません。
でも今の時代、ベースの授業を教科書を使用せずに教科書傍用問題集メインで行なったり、なんなら青チャートで授業をしている…などという、「乱暴」なことをしている学校が多いんですよね。(失礼ながら、今の時代、公立高校でもそんな乱暴なやり方をしています)
思考研では絶対にそんな乱暴なことはしないんです。特にここ5年くらいの生徒さんのキャパシティーを見ていると、昔と同じような負荷をかけても絶対こなせないのに、下手をすると昔より今の方が負荷をかけている部分がチラホラと見えてくるのです。
今回、「フォーカスゴールドは悪なのか?」という過激なタイトルを付けたブログを書いたのですが、本当はフォーカスゴールドには何の罪もありません。むしろ、「よくここまで作りこめたもんだな」と感心することしきりです。
ただそれをストレートに(先生側がうまくチョイスすることもなく)生徒さん側に押し付ける風潮が「悪」なのだと感じるんですね。
つまり、全部まるまま生徒に押し付けるのではなく、うまく指導者側が生徒さんの進捗を把握しながら、レベルに応じて課すことが大切になります。
それがなければまさに「宝の持ち腐れ」になります。
実際には、なかなか学校の先生が数多くいる生徒さん一人一人の実情に合わせて範囲を選定することは難しいでしょうから、生徒さんの側でも課題を刈り込む勇気が必要になりましょうし、それがないと、とある進学校であった「中3・高1・高2で青チャート、高3で白チャート」という笑うに笑えない事態になりかねません。
今の時代、数学なら数学の教科内容の指導だけではなく、このレベルの生徒はこの範囲をきちんとやりなさい、という線引きの方が重要になっているのかもしれませんね。
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2021.10.21
「京大・入試数学 51年の軌跡」
「大学への数学」「中学への算数」を出版している東京出版から、昨年、「東大入試数学 50年の軌跡」という東大数学入試問題過去問を50年分集めた参考書が出版されました(もちろん購入しました)。
その時から、「どうせなら、京大50年分の問題も出して欲しいなぁ~」と思っていたら、今週出版されました!ジャーン!!「京大・入試数学 51年の軌跡」
51年分(!)もの内容ですから、なかなかのボリューム(厚さ)ですね!
実はあるページに、別解を投稿した若き日の私の名前も掲載されております(笑)。
東京出版の「京大入試数学過去問解説集」は折々に購入しておりますので、この本の内結構な割合は元々持っていたのですが、こんな風に51年分をまとめた参考書ですからいつもいつも使うことはないにせよ、まさに「参考(にする)書」として本棚に置いておきたい本ですね。
願わくば、この本を参考にして指導するような大学受験生のたくさん現れんことを・・・!。
2021.10.20
某R南中学校の先生のお言葉から分かること②
ここ(昨日の続きです)
まぁいつも申すように、あの京都最難関中学・高校といわれるR南高校の生徒さんでさえも、「本番で教科書傍用問題集に毛の生えたレベルの問題さえ、確実に解けない」ということで、つまり普段から「やたらめったら難しい問題をやり過ぎ」なんですね。
難しい問題をやって、基礎的な問題が出来るようになっているのならかまわないのですが、往々にしてただ「難しい問題」を公式を振り回して解いているだけに過ぎないようです。
これは近年、特に顕著な傾向であるようで、京大の今年の文系数学1番の(1)などは、正直教える側からすると「そんな問題は自分で練習して会得しといてくれよ・・・」というレベルの問題なんです。でも解けていない。(結局「分かって」いないのです。)
あの高校の生徒さんは結構「緑」のつく塾に通っていて、そこで出されるやたらと難しい問題ばかりを学校の授業も聞かずに内職してでも解いているのに、大学入試本番でそういう基礎的な問題が解けないというのは本末転倒だと思われませんか?(私が見ている限りでは、「緑」のつく塾の宿題量は、「浜のつく塾」や、「希のある塾」に比しても量的にはるかに多いですヨ・・・だから進学校の生徒さんが軒並み授業も聞かずに内職してこの塾の宿題に追われるのですが・・・)。
「もっと基礎的な事柄を身につけて大学受験しにおいで!」・・・というのが京大のメッセージに感じられてなりません。
にエントリー本文を書きます。
2021.10.19
某R南中学校の先生のお言葉から分かること①
このブログをお読みの方は誰のことかすぐ分かると思いますが(笑)、とある京都の最難関私立中学校に行かれた生徒さんとお話ししていて、その中学校の数学の先生がおっしゃっていたそうです。