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2024.07.27
上の故事成語は、「若者(本当は男子だけではなく、女子も当てはまることです)は3日会わないと、成長して全然別人になっていることがあるから、よく目を見開いて観察せよ」という意味の言葉です。
最近、この言葉を実感するような出来事がありまして、「6人の侍」の一員で、現在は「ながい数学塾」の数学①講座に通っているD君なのですが、この夏は管理演習にも参加してくれているんです。
D君、夏期管理演習では数学以外の教科に取り組んでくれているのですが、渡した解答を見ながら丸を付けてチェックしている様子を見ていて、しみじみ感じたんですね
「すごく勉強しているサマになっているなぁ…」と。
学んでいる体勢や、文字を書いている姿から、だいたいその子がどれくらい勉強に打ち込んでいるか、どんなふうに学んでいるか、ということがおのずから見えるんですね(まぁ腰痛持ち、とかどこかが骨折している、とかなら別ですが)。
非常に勉強している様子がサマになっていて、集中して学んでいる様子がすごく伝わってきます。
彼の姿を見て、ふと横に目を向けると、たまたま別の「6人の侍」R君が同じようにサマになる姿勢で勉強しています(その時間、たまたま教室には2人しかいませんでした)。
S先生と「彼ら、1年前から大きく成長したなぁ」としみじみしながら二人を称賛していました。
ちょうど1年前に「サンドイッチ作戦」で、毎日毎日夏休み中ずっと思考研で勉強し始めたころの姿とは大違いで、まさにこの1年で本当に「学びの姿勢」も格段に良くなってくれたなぁ…と感心しましたね。
そういえば、最近、両君とも親御さんとお話しさせていただいて、D君は数学がクラスで1位だった、とか、R君も成績が学校に貼りだされるくらい良くて、ますます勉強にのめりこんでいる、というようなことを聞いたばかりだったので、「学ぶ姿勢が成績にも表れているのだなぁ」と腑に落ちた次第です。
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2024.07.25
前回のブログで書いた、2名の生徒が希望して行った「計算大会」ですが、今日は4名が参加してくれています。学年は小3、小6、中1、中3と上から下までバラエティに富んでいますが時間計測して、競争形式で行っています。
重要なことは、こちらは何もけしかけていないことです。自発的に「また計算大会やってください!」「僕も参加したい!」といった形で、あくまで生徒さん側からの要望で行っていることなのです。その反面、しっかり監視しておかないと勝手なおしゃべりを始めだす生徒さんもいるので、制圧すべきところは制圧しますが、上記の学年構成を見ても非常におもしろい現象であると思いますね。
こちらから「やりなさい」とは言いませんが、この動きが夏休みの間にどう変化していくか、非常に楽しみです。
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2024.07.24
一昨日から始まっている思考研の夏期講習ですが、その中でサンドウィッチ作戦に参加してくれている何名かの生徒の多くは受験生です。
この夏から参加された生徒さんもいらっしゃり、必ずしも全員がお互いに相手を知っている関係ではありません。
それでも昼から夜まで、結構な長時間を各自の課題に取り組みながら頑張っているうちに、いつの間にか学年を隔てて普通に話している生徒さんもちらほらと出始めました。
(そのおしゃべりが他の迷惑になるほど大きければ、すぐに「鎮圧」にかかりますが(笑)、だいたいみんなちゃんとしたマナーをもって勉強しています)
昨日などは、小6生と中3生の二人が計算問題を競争で解きたい、と提案してきたので、急遽、新教室にて計算小テストを行うことにしました。
二人とも(本人的には)計算が少し苦手、という意識があるようですが、それでもお互いに持ってきたお菓子をかけたりしてゲーム感覚で計算練習に取り組み、私の採点に一喜一憂している姿を見ると、「あ~これは寺子屋のようだなぁ」と感じてしまうのです。
管理演習の概要を親御さんに説明する際に、「寺子屋のような感じです」と表現することがよくあるのですが、同じ時間帯で勉強している者同士の間には、年齢・通う学校・性別に関係なく仲間意識が芽生えるようで、横の関係のみならず、縦の関係が良い感じに機能しています。
「寺子屋のようだ」と言っても、私も実際に寺子屋で学んだことはないのですが、寺子屋について聞く、「縦・横の関係が十分に機能した形での学びの場」という表現は、まさに思考研の管理演習に当てはまるのですね。
思考研にはその他、集団授業・個人指導などの別スタイルの授業がありますが、管理演習のスタイルは間違いなく思考研のあり方を体現する授業形態であると感じております。
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2024.07.07
私が思考研という塾で、開塾以来ずっと貫いてきた考え方というのは、「目先の点数に一喜一憂しない。それよりも正しい『学び方』を身につけることの方が大切だ」という理念です。
まぁ受験生で「あと半年で結果を出さなければならない」「この1年で勝負をかける!」という方には、個人指導や受験用数学講座などで「目先の点取り法」をバンバン伝えますし、志望校の傾向をバシバシに意識して合格戦略を立てます。
一方で、さしあたってそうではない大半の生徒さんには「私が釣った魚を生徒さんに与えるのではなく、生徒さんが魚を自分で(もっと言えば自分なりのやり方で)釣れるようになるための教育」をしている、と言えばよいでしょうか?
ですから、低学年時から目先の点数に一喜一憂し、先取り学習!先取り学習!の塾に行かせて、意味もなく焦り倒しながら日々「良い」塾探しに熱を上げている塾ジプシーな親御さんには合わないのだろうと思いますし、腰を据えて謙虚に学ぼうという気持ちのない人には思考研は合わなくて自然にやめていくのだろうと思います。
開塾以来、私もそういう考え方の方ともどうにかして折り合えないかを試行錯誤してきましたが、どうも「お客様は神様なんだから、すぐにわが子の点数を上げろ」という考え方オンリーの方とは合わないのだろうという結論に達しました(笑)。
私もS先生も「目先の点を取る」ということだけをゴリゴリに求めて、スーパーエリートを育成しよう、などという空回りな姿勢ではなく、じっくりと「考える力」「試行錯誤する力」を育てて究極的には「学び方」を伝えたい、という姿勢でやって来ました。(遠回りのように見えて、そういう力を身につけた生徒さんが結局は勝つんですよね…。)
思考研のそういう姿勢が、このブログや普段の生徒さんとの会話、親御さんとの面談などを通じ、「思考研」という塾の姿としてようやく皆さんに認知されてきたのではないか?と感じるのです。
ありがたいことです。
夏期講習のチラシなどをご覧になってお問い合わせくださる方は、当塾はそういう塾ですのでよくご検討になってみてください。
そういう理念を共有してくださる方であれば、とても居心地の良い塾だと思います。
お問い合わせをお待ち申し上げております。
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2024.07.06
最近、ネットの記事で見かけた記事で、元プロレスラーの川田利明さんという方がレスラーとしての活動をやめてから14年ラーメン屋さんを経営してのを読みました。(ちなみにですが、この川田選手はすごい選手で、私も昔よく試合を見てエキサイトしていました。名勝負をたくさん生み出した素晴らしいプロレスラーでした。)
おもしろいですねぇ…川田さんによるとラーメン屋さんに来るお客さんにも、「お客様は神様です」という言葉を勘違いした人が多いのだそうです。
・「焼酎ダブル」と頼んでおいて、川田さんがダブルでの料金をもらおうとしたら「ダブルの料金を取られた」と文句を言うお客さんとか…笑
・料理作りをしている厨房にズカズカ入り込んでくるお客さんとか…笑
・380円のデザートを10人で分け合って食べるお客さんとか…笑
でも、思考研にも同じような「お客さん」が過去いましたよ
・「相談」の電話をかけてきたら、2時間一方的にずっとまくし立ててくる人(私が受話器から離れても、気づかずしゃべり続けていました。そういう電話が少なくとも3回はありました…。)
・コロナ騒動が起きた当初のことですが、ご家族がコロナに罹患して入院し、自分も咳が出ているのに思考研に何も言わずに子供さんを授業を受けさせに連れて来た人(生徒さんからそれを聞いて慌てて個室に連れていき、そこで勉強してもらいましたが)
・私のいる事務部屋に突然押しかけてくる人(ゾンビに襲われる人の気持ちがわかりました)
・思考研に貸した、メイン塾のテキストがお家にないから思考研にないか探してくれ、とわめきたてる人(よく考えたら、思考研に貸していただいたころには、まだメイン塾でも配布されていなかった分冊なので、その旨お伝えすると「よく探しますと、部屋にありました…ホホホ」との返事。教材の管理が行き届いておらず、自室に何の本がどこにあるかもわからない状態だったとか)
そのほか、「人としての姿勢・常識」を疑わざるを得ない人が、以前はまぁまぁいらっしゃいました。私が一時期、自律神経をやられてしまったのは、こういう「お客さん」がポツポツといたから、というのも正直ありますね(その人たちのせいだ!とか申しませんけども)。
でも、最近はそういう方が本当に少ない。皆さん、常識をもって通塾してくださっていて、感謝しかありません。
そうなってきた理由は何なんだろう?と最近考えてみたんです。
(次回に続きます)
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2024.06.25
昨日も記したように、夏期講習は大手進学塾のカリキュラムに従わずに、別のやり方でまとまった勉強時間を確保する、という生徒さんが数年前から現れています。
これは客観的に考えれば当たり前のことで、「今までと同じカリキュラムのもとで進んでいれば、今までと同じような成績しか出ない」のです。
例えば、H学園にこれまで通っていて、甲陽志望なのに公開テストが偏差値55しか出ていないのであれば、周りと同じようにこれからもH学園に通って同じカリキュラムで学び続けるならば、おそらく偏差値は55あたりで入試を迎える、ということは自明なわけです。
そりゃそうですよね…今まで同じカリキュラムでやってきて偏差値55なのが、これからも他と同じカリキュラムでいくのに自分だけ偏差値60に上がる、などと考える方がおかしいと思いませんか?
いま偏差値55の生徒さんがいて、最終的に60に上げたいなら、なにか別の人とは別のやり方を考えないと、結局だいたい55で入試を迎えることになります。
まぁ公立高校受験と中学受験とは少し状況が異なる部分もありますが、基本的には同じです。
思考研のサンドウィッチ作戦を利用せよ、とかそんなことを申す気はさらさらないのですが、本当にライバルたちより上回る成績を出すには、同じことだけをしていても勝てないよ、ということは申しておきたいと思います。
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2024.06.24
このブログを読んでくださっている方はご存じだと思いますが、昨年の中学3年生(いわゆる「6人の侍」)は昨年の夏から(本当に正確には部活が終了してから)、ずっと毎日思考研にカンヅメ状態で勉強してくれていました。(6人の侍はその後、ほとんど全員が今なお、思考研「ながい数学塾」に通塾し、高校数学に取り組んでくれています)
彼らは来てしょっぱなに小テスト、帰り際に小テストを行い、その間の時間は各自の弱点に応じてこちらが配布したプリントを学習したり、みんながよく間違っている問題についての臨時講義を受講したりして、徹底的に自分自身の弱点に向き合って勉強し続けたのです。
その結果、6人中5人が公立高校合格、そのうち4人が文理学科合格という、思考研のような規模の塾ではなかなかあり得ない結果につながりました。(ついでに申すと、6人中、第一志望校に合格させてあげることができなかったR君は、いまながい数学塾の授業での小テストで、文理学科に行った生徒さんと競り合っています。R君、時にはダントツでトップになることもあります)
パン(小テスト)で挟み込み、中身は各自異なる具(勉強内容)を挟み込む、という意味で、私はこの勉強プログラムを「サンドウィッチ作戦」と名付けました。
そして今年度からこの勉強プログラムを正式に思考研で稼働させることにしました。
実質的にはこの作戦は何年か前から動いていて、というのも、ここ数年、中学受験生の方も毎年1-2名、大手塾の夏期講習に通わずに思考研だけに通う方が出てきていたのです。
2024.05.23
最近、とある期待の生徒さん(まだ小学低学年です)が受験した大手進学塾の模試の結果を見せてくれました。
彼の場合、思考研で学んでいるときもよくあることなのですが、その模試の成績を見ても、半数以上が合わせている問題でぽろぽろとミスしているんですね。
このブログでもよく申していると思いますが、私が模試の結果に注意することがあるなら、このような間違い方が散見されるときです。
難しくない問題を結構ミスしているわりに、本人がどう言っているのか(お母さまから伺うと)というと「1パーセントしか合ってない、こんな問題を正解する人ってどんな人なんやろねぇ…!」と…。
私から言わせると、このセリフを言うのが30パーセント以上の子が合わせている問題は全部正解しているなら「大いに結構!そんな子に負けないように頑張れよ!」と言うのですが、今回のケースのように皆ができている問題でもぽろぽろ間違うような生徒さんの場合には、「それは〇〇〇学園への道やで(笑)」と言いたくなります(笑)。
〇〇〇学園というのは、やたらと「難問をやっています!」とうたうあの塾のことです。
最近はおられませんが、あの塾に在籍している方で「先取り!」「難問!」「エリート!」という割にそれだけの実力が身についている生徒さんを、私はこれまでたった1人しか見たことがありません。
ヒット率1割ありません(笑)。
まぁよそ様の塾のことはどうでもよいのですが、先取りしてる割に基礎的な問題が確実にできない、という受験戦略的に見て一番あかん思想なんです。その思想にはまり込んだらだめなんです。
その生徒さんのお母様にも同じことを申し上げました(そのお母さまは、表面的ではなくいつも私の言わんとする意図をくみ取ってくださるので、気を悪くされたりすることはないのです)し、この場を借りて皆さんにも同じ注意喚起をしておきたいと思います。
2024.05.18
思考研に来ている中学1年生、高校1年生の大半が中間テストを迎えています。
高校1年生は、これまで中間テストなんて腐るほど(?)やってきたにせよ、高校の中間テストという意味では初めてなわけで、やはり少し勝手が違う感じもすると思います。
先ほど、思考研・ながい数学塾の高校数学①講座の授業前にも、T高校のN君が古文単語のテキストを開いて寸暇を惜しんで勉強しているのを見て、なかなかえらいなぁと感心していたのですが、ちょっとしたスキマ時間をいかに上手に利用できるかが学力アップのコツになります。
私も昔、行きかえりの電車の中などで英単語・英熟語や古文単語を覚えていた記憶があります。
時間を区切って、この10個分は覚えてしまう!とかいう感じで細切れの時間を活用すれば、例えば1週間の行きかえりだけで結構な量をこなせたりしますもんね。
こちらも気がついたところはアドバイスをしますが、こういうことは誰に教えられるよりも、自分で自分なりの方法論を確立してしまうことが大切です。(教えられたところで、そんなものは本当の意味で自分の身につきません。)
今回の中間テストの経験を、ぜひ1学期末の期末試験の勉強の仕方に活かしていってもらいたいです。そういうことも含めて学んで成長していくのだろうと思いますね。
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2024.05.06
むかしの灘校で我々を指導してくださったS先生にしろA先生にしろ、その他の先生にしろ、高校数学をまず一通り学んでいる期間には、いわゆる検定教科書をメインに指導されてました。
ただ確かに教科書だけで進んでいたわけではなく、演習は別のものを使用していましたが・・・それにしても、何か特別に難しいものではなく、4ステップとか先生が作成してくださったプリント(と言っても内容的には4ステップレベル)をひたすら解いていました。そんなに特殊な内容はこなしていません。
でも今の時代、ベースの授業を教科書を使用せずに教科書傍用問題集メインで行なったり、なんなら青チャートで授業をしている…などという、「乱暴」なことをしている学校が多いんですよね。(失礼ながら、今の時代、公立高校でもそんな乱暴なやり方をしています)
思考研では絶対にそんな乱暴なことはしないんです。特にここ5年くらいの生徒さんのキャパシティーを見ていると、昔と同じような負荷をかけても絶対こなせないのに、下手をすると昔より今の方が負荷をかけている部分がチラホラと見えてくるのです。
今回、「フォーカスゴールドは悪なのか?」という過激なタイトルを付けたブログを書いたのですが、本当はフォーカスゴールドには何の罪もありません。むしろ、「よくここまで作りこめたもんだな」と感心することしきりです。
ただそれをストレートに(先生側がうまくチョイスすることもなく)生徒さん側に押し付ける風潮が「悪」なのだと感じるんですね。
つまり、全部まるまま生徒に押し付けるのではなく、うまく指導者側が生徒さんの進捗を把握しながら、レベルに応じて課すことが大切になります。
それがなければまさに「宝の持ち腐れ」になります。
実際には、なかなか学校の先生が数多くいる生徒さん一人一人の実情に合わせて範囲を選定することは難しいでしょうから、生徒さんの側でも課題を刈り込む勇気が必要になりましょうし、それがないと、とある進学校であった「中3・高1・高2で青チャート、高3で白チャート」という笑うに笑えない事態になりかねません。
今の時代、数学なら数学の教科内容の指導だけではなく、このレベルの生徒はこの範囲をきちんとやりなさい、という線引きの方が重要になっているのかもしれませんね。
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2021.10.20
ここ(昨日の続きです)
にエントリー本文を書きます。
2021.10.19
このブログをお読みの方は誰のことかすぐ分かると思いますが(笑)、とある京都の最難関私立中学校に行かれた生徒さんとお話ししていて、その中学校の数学の先生がおっしゃっていたそうです。
2021.10.15
週末にかけてかなり気温が下がるようです。
寒暖差が激しくなると体調にも堪えますので、どうぞ皆さんもお気をつけ下さい。
私、時々、急に態度を変えて(いるように見えるだけなんですが)叱るときがあります。
これは気まぐれに怒っているのではなく、「こういう兆候が出てきたらまずいゾーーーーーッ!!」という兆候が見られるのに気づくからなんですね。
つまり、「こんな勉強してたら、上の学年に行ったら通用しない」、そんな勉強の仕方ですね。
具体的にどんな勉強の仕方かというと、とにかく理解の仕方が表面的で、「やり方だけを真似て出来ている(ように見える)」学び方です。
「表面的な勉強」といってもいろいろあって、一概に「コレ」とは言えないのですが、例えば「公式の導き方も分からないのに、公式を振り回して問題を解いているだけ」というような学習の仕方であるとか、「図形の範囲で図形を自分で描かずに問題を解いている」であるとか、「塾の宿題を1周しかしていない」といったような勉強の仕方をしているときです。
まぁ~学年が進むとビックリしますよ。ゲンナリするくらい行き詰まりますから。
小4くらいであれば、そんなに各塾ともスケジュール的にタイトにはなりようがないのです(宿題量が少ないので)。小4の時点で、そんないい加減な勉強の仕方をしていれば、中学受験で大きな関門となる小5に上がったときに行き詰まるのはアタリマエのことなんです。
上に行ったら行き詰まるのが目に見えるので私は叱るのですが、そこのところを分かっていただけない場合もあるのは悲しいです・・・。
ほとんどの場合、後になってから後悔するのですが・・・。
2013.10.10
思考研でも、生徒さんには日ごろから国語力の重要性を繰り返し説いていますが、国語力というのは単に「国語」という科目に影響を及ぼすわけではありません。日本人である以上、国語(日本語)の理解力というのは全ての科目に影響を及ぼします。
たとえば、英語を勉強するとき、someという単語が出てきます。Someという単語の意味として「いくつかの」という説明が出てきますが、国語力のない子は、これがたとえば「犬」について使われる時には「いく匹かの」という意味になるということがすぐに理解できません。こういう理解が瞬時にできないとすると、その後の学習がいちいち困難になっていくことは明らかですが、残念ながら最近このようなお子さんが多くなっているようです。
最近は小学校の間の国語教育が非常にぜい弱になっています。ご家庭での、できれば小さいころからの普段の学習習慣が大切です。
2013.10.01
今日は臨時で個別指導を行ないました。
有名私立中学を受験されようという方は、ほとんどが有名進学塾(H学園とか…N学園とか…N能研とか…)に通われていますが、どうしても宿題の量が多すぎたり、理解不足におちいったままになっている単元があります。
こういう範囲について、弱点補強的に思考研の個別指導コースを利用していただくのも手です。
今日は理科の力学の範囲を重点的に講義・演習しました。
中には、小学6年生にはいくらなんでも酷だろう…という問題もあったりして、ハードルの過酷さにこちらも頭の下がる思いがしますが、どうかこのまま無事に実力を養って、本番の入試で満足のいく結果につながることを祈っています!!(いまの彼女ならば、まず大丈夫だと思いますが)
思考研では、有名私立中学のみならず、難関高校・大学の受験勉強の個別指導にも対応させていただいております。詳しくは右記まで
2013.09.24
今日は当塾の保護者のお父様と面談をいたしました。
思考研では、保護者の方のご希望に応じて、指導者として接していて、良いと思われる点と、気になる点とをお話しさせていただいております。
その生徒さんの場合、スポーツに幼いころから接していたせいか、非常に礼儀正しく、朗らかな反面、すこし日常の活動がスポーツに偏りがちなずぼらさ・のんきさも見受けられるので、そこについてお話しさせていただいた次第です。
スポーツの部活動をやっていく中で、どのように勉強時間を確保してゆくかが大事ですね。
スポーツも当然大事ですが、学校というところはあくまで学業が第一です。そこのところを、彼には(これまでもしてきましたが)、徹底して説いていきます。
2013.09.20
昨日は中1の生徒さんに、夏休みの終わりに受けてもらった模擬試験の返却を行ないました。そして、明日、その模試の解説授業を行ないます。
模試の利用の仕方ですが、受けたら結果を見てそれで終わり、という方が多いのではないでしょうか?自分自身の場合を振り返っても、模試の成績に一喜一憂していることが多かったような気もします…。そうであるからこそ、自分の経験(後悔?)も含めてアドバイスしたいことは、「一喜一憂せずに後々の勉強の仕方にいかせ」ということになります。
中1、中2のような、まだまだ入試が先にある時期には、成績の良し悪しそのものはあまり参考になりません。むしろ、「自分の勉強の仕方はこれでいいのか?」ということの反省材料にしてほしいということです。弱い科目、あるいは弱い分野があれば、それを集中的に勉強しなおす、意識的にその科目の勉強時間を増やすようにする、というような対策を施せばいいのです。とくに模試の場合、問題は見たそのままの問題は出されませんから、自分が本当にその分野の内容を理解しているか?ということがわかります。
内容をしっかり・本当に理解していれば、定期テストだけではなく、模擬テストでも自然に点数を取れるようになります。思考研ではいつも、そのような「足腰の強い学力」をつけてもらえるように意識して授業を行なっています。
2013.09.16
台風18号の影響で、関西の各地でも甚大な影響が出ているようですね。私の家も昨夜はすごい激しい風雨で、なかなか寝付けませんでした。自然災害の前ではなかなか人間も無力です…。
さて、前のブログでも述べたように、思考研では故橋本武先生(元灘中・高教諭)から分与していただいた「銀の匙研究ノート」を下地にしたオリジナルプリントを使い、「銀の匙(さじ)」を深く読解する学習と、あと「国語要約」の学習を行っています。
前者は、「銀の匙」の世界をゆっくりと味わいながら、そして、文中の語句の意味を調べたり、出てきた言葉を使って短文を作製したり、参考となる事柄を横道にそれながら学んでいったりしています。
こうすることによって、ただ単に点数を取るための勉強ではなく、どこから何を問われても答えを導き出せる「学力の足腰」を鍛え上げていくことを意図しています。
学校での定期テストをきっちり取れることは大切ですが、模擬テストで取れない場合は「真の学力」がついているとは言えません。このようなケースがおこるのは、模擬テストでは、定期テストのように見たことのある文章・問題はそのまま出題されることはないからです。
そのような、「真の実力」がついていない場合は要注意です。
後者の授業では、一定の長さの文章を要約する作業を毎週やってもらっています。「要約」という作業は、「結局、この文章を書いた人は何を言いたいのか?」ということを大局的に理解する能力の向上につながります。
この能力の向上にともない、文章を理解することが格段にたやすくなり、現に「思考研」でも最初のうちはなかなかうまく要約ができなかった生徒さんも力がめきめきついてきていることがわかります。
思考研の授業では、毎週宿題として要約文の課題を与え、それを宿題としてやってきてもらい、次週その問題について解説しながら、適宜添削も行なうという形で授業を行なっています。
前者と後者の授業を一体として行なうことで、生徒の総合的な国語力の飛躍的向上を図ります。国語力はすべての教科の背骨である(最近は、高校生になって国語力のなさのせいで、教科書に何が書いてあるかさえ読み取れない子も増加してきているようです)ことから、国語力の向上のみならず、すべての科目の成績向上につながることが期待できます。
2013.09.13
昨日のブログで、~「興味に従って横道にそれてゆく」というスタイルが私の前職である研究者の学びの姿勢とも非常に相通ずる部分があり~と書きましたが、その部分について具体的にお話ししますね。
研究室と呼ばれるところでは、普通、月に何度かの割合で「論文紹介」を行います。これは、自分たちが研究している分野でなされた重要な発見について紹介したり、あるいは直接は関係ない内容でも、非常に興味深い(ほかの人も知っていて損にならないであろう)内容について報告したりします。
ふつう、論文というのはその最後に「参考文献(英語で言えばreference;リファレンス)」というコーナーが設けられていて、そこで、その論文が参考にした過去の文献を紹介しています。このコーナーで紹介してもらえる回数が多ければ多いほど、その論文は優れた論文である、と考えられます(中には、含む内容が深すぎて、すぐには紹介されず、何年・何十年もたってから紹介され始めるようなスゴイ研究もあります)。
ですから、研究者が一つの論文を深く読みたいときには、通常その論文に紹介されている「過去の論文」まで含めて読むことになります(このことを「孫引き」と言います)。さらに、紹介された論文を読んでみると、その一つ一つにも論文が紹介されています。このようなことを無限に繰り返していくと、研究者は文献調べするだけで一生を終えてしまうことになりますので、どこかでケリをつけることになりますが、基本的には一つの文献について紹介したり、詳しく知るには最低5-10の論文を読みこなさないといけません。
またその論文に書かれていることを参考にして、新たな実験を行うときもありますので、興味に沿って徹底的に調べる、という姿勢は学生のうちだけではなく、大人になっていろんな仕事をやっていくのに必須の能力となります(研究者だけに当てはまる話ではありません)。
われわれ思考研では、勉強は受験で終わり、ということではなく、どんな職業についても自分の頭で考えられる能力をつけることを目標としていますので、「銀の匙(さじ)」を使った勉強を実践しているわけです。
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