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日々の出来事

2024.06.25

不思議で仕方がないのですが…

 昨日も記したように、夏期講習は大手進学塾のカリキュラムに従わずに、別のやり方でまとまった勉強時間を確保する、という生徒さんが数年前から現れています。

これは客観的に考えれば当たり前のことで、「今までと同じカリキュラムのもとで進んでいれば、今までと同じような成績しか出ない」のです。
例えば、H学園にこれまで通っていて、甲陽志望なのに公開テストが偏差値55しか出ていないのであれば、周りと同じようにこれからもH学園に通って同じカリキュラムで学び続けるならば、おそらく偏差値は55あたりで入試を迎える、ということは自明なわけです。

そりゃそうですよね…今まで同じカリキュラムでやってきて偏差値55なのが、これからも他と同じカリキュラムでいくのに自分だけ偏差値60に上がる、などと考える方がおかしいと思いませんか?
いま偏差値55の生徒さんがいて、最終的に60に上げたいなら、なにか別の人とは別のやり方を考えないと、結局だいたい55で入試を迎えることになります。

まぁ公立高校受験と中学受験とは少し状況が異なる部分もありますが、基本的には同じです。
思考研のサンドウィッチ作戦を利用せよ、とかそんなことを申す気はさらさらないのですが、本当にライバルたちより上回る成績を出すには、同じことだけをしていても勝てないよ、ということは申しておきたいと思います。

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2024.06.17

明朝の雨にご注意を!

 箕面市周辺では、明日朝はものすごい雨が降るようです。
各小学校・中学校・高校において、どのような警報が出れば学校がお休みになるのか、いろいろ規定があるでしょうから、ご確認されておかれた方がよいかもしれません。

1時間に30㎜以上の雨が降る時間帯もあるようですので、私も少し気になりましたので、注意喚起させていただきます。

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2024.06.16

ちょっと体力的にしんどい感じの生徒さんが…

 やはり6月くらいになると、体力的にしんどい生徒さんがいますね。
いつも申すことですが、特に新中学1年生にとっては、体がまだ半分小学生みたいなもんですので体が生活に慣れないうちは結構きついのです。

自分の中学1年生のころを思い出しますが、長距離通学になると、それまでの生活スタイルとは全然違うので本当に体力的にしんどいわけです。私も中1の1学期中はしんどかった…。

ですので今はしんどい時には休息をとって体力の確保に努めることが大切です。
多少の勉強の遅れは、夏休みで取り戻せばよいのです。夏休みの自由な時間がある間に、じっくりやり直せばすぐに間に合います。

一番いけないのが集中力もなく、ダラダラダラダラ勉強する(ふりを?)することです。そこで無理やりに体を摩耗するような生活を続けていると、自律神経に不調をきたすような状態になってしまいます。
くれぐれも無理のし過ぎは禁物です。

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2024.06.12

嗚呼ざこばさんまで…

 なんかここ最近、小さいころから楽しませてもらった芸能人の方々の訃報が続きますよね。
先ほどはざこばさんの訃報がニュースなどで報道されてびっくりしました。

この前、キダタローさん、少し前に今くるよさん、今回ざこばさんまで、ということで小さいころからバラエティー番組などでよく見てきた方々の訃報に接すると、自分の親兄弟とまではいかないものの、(勝手に親しみを感じていた)近所のおっちゃん・おばちゃんみたいな存在の方々ばかりで悲しいです。

私は中学の文化祭で、ざこばさんが来られ、講演会を聞いたことがあります(その頃はまだ「朝丸」さんだったかもしれませんが…)。

校長先生が気を使って紹介時に「(朝丸)師匠は…、師匠は…」とお話しされるのに、ざこばさん、「私のことみたいなん、ホンマは師匠なんて思ってもいないのでしょうけど」みたいな感じで逆ギレ(?)されていて、私は「朝丸さんらしいなぁ…笑」と思いながら笑っていたのを思い出します。

本当は私も「ざこば師匠」と書きたい理由があるのですが、芸人さんの世界に入門しているわけでもないのになれなれしく「師匠」というのは気が引けるのでそういう書き方はしませんが、キレている様子をTVなどで拝見しても、なぜかこちらが全く嫌な気分にならない芸人さんだったと思うのです。

中学時の講演会だったか、どこかの場所で、「自分は貧しく不衛生な生活の後に落語家に入門したので、体にできものだらけだったのを、師匠の米朝さんはできものを嫌がることもなくそこに治療用のクリームを塗ってくれて本当に感謝した」という趣旨のエピソードのお話をされていて、ざこばさんと米朝さん、どちらもに感動したことがありました。米朝さんもお弟子さんからとても敬愛されていましたよね。
そのようなエピソードを聞いていたから、ざこばさんがキレていてもこちらが不愉快な感じがしなかったのかもしれません。

ほんの少し前まで(コロナ前までだったと思うのですが)思考研の近くの箕面市のホールでも、3か月に一度、米朝一門(ざこばさんや南光さんといった方々)が落語会をされていて一度行きたいと思っていたのですが、平日でどうしても時間が合わずとうとう生ではざこばさんの落語を聞く機会がありませんでした。今となっては本当に残念ですね。

個性輝く芸で、いろいろと楽しませていただいた方々(落語家であれ、漫才師であれ、シンガーであれ)がいなくなるというのはやはり寂しくなります。

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2024.05.25

もう台風!?

 台風1号が発生するとか言われています。
今のところ、28-29日に九州から東海にかけて大雨が降るとかいわれていて、こんな早い時期に台風が来るのかと驚きますが、もし台風1号が発生し、大阪にも多大な影響が及んで思考研も休校にせざるを得ない場合などは、このブログでもお知らせいたします。

どうぞこのブログでご確認くださいますよう、お願いいたしますm(__)m

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2024.05.16

浪速のモーツァルト

 キダタローさん、お亡くなりになってしまいましたね…。
ついこの前、「探偵ナイトスクープ」で、キダタローさんが顧問として出られていたのを見たのですが、それからすぐにこのような訃報に接し、びっくりしています。

最近、お元気で活躍されている90代の方が亡くなられた旨のニュースをたくさん目にしている気がしますが、キダタローさんの場合は私が小さいころから耳にしている「定番曲」を山ほど作曲してこられた、まさに大作曲家で、たしか箕面市にお住まいであると聞いたこともあり、大阪に住む人間にとっては半分身内のような存在と言っても過言ではないと思います。

昨今は大阪の文化も東京に寄せていっているような気がしていて、そうすると結局大阪も「ミニ東京」にしかならないのではないか?と私は思っているのですが、キダタローさんの音楽には「大阪」色が色濃く反映されていながらも、コテコテな感じもしない、という稀有な個性が発揮されていて、そのあたりが今でもいたるところでキダタローさんの作られた曲が流れている理由なのではないか?と感じます。

個人の人生としては終焉を迎えましたが、キダタローさんの作曲された曲はこれからもいろいろな場面で流れるだろうと思いますし、芸術家としてはそんな作品を数多く残せることは素晴らしいことですよね。
しかし私個人的には、ますます昭和は遠くなりにけり、という気がします。

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2024.05.15

わが意を得たり!の動画

 最近、よその塾さまの動画で、おっしゃっていることがことごとく私の考えと合致する動画を見つけました。例えばこの動画です。



〇〇と書かれているので、私なりに予想をしながら拝見しましたが、見事に正解していました(笑)。

私も自分の本の中で同じことを申していますが、この動画の山本先生は、それをものすごく強調されていますね。
大手進学塾の中には、テキストの図をノートに写さなくてもよい、とかいう指導をされているところがあるのは知っていましたが、それ以前に大手進学塾では「図」をきちんと描くことまでチェックできていないのだ、というようなことをおっしゃっていて私も気づかされました。

そうか!だから大手進学塾上位の生徒さんでも「こんな図しか描けへんの!?」とびっくりしてしまう生徒さんがいるだろう、と・・・。残念ながらそういう生徒さんは失速していく確率が高いんです・・・。

大手進学塾はやたら難しい問題ばかりしすぎ!とは以前から考えていましたが、「図を描く」といった「基本中の基本」と言えるようなことも、考えてみたら進学塾のカリキュラムにはありませんよね。

今の子はお絵描きもあまりしないようですし、私はそういう習慣が「図を描く」「作図する」という習慣につながり、ひいては図形に対する感覚(センス)を養う最大の武器になる、と考えていますが、今の生徒さんには「図を描く」ことからカリキュラム化していかないといけないのかもしれませんね。

この動画を出されている先生の他の動画を拝見しても(ものすごくたくさんあるので全部は見れていませんが)見た限り、私の主張と一致する部分が本当に多いのです。
地に足のついた学びしか、本当の学力はつきません。
私がおすすめするのは余計なお世話かもしれないのですが、私には非常に参考になる内容が多いと感じます。

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2024.05.10

どっちやねん… おもしろそうな書籍

 日ごとに暑くなったり、寒くなったり、あるいは1日の中でも寒い時間帯とそこそこ暑い時間帯が混在する日が多く、本当にたまったもんじゃないですね(;'∀')。どうぞ皆さんもご自愛ください。

それと、最近、こんなおもしろそうな書籍を見つけました。

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こんなタイトルの本があることを全く知りませんでしたが、少し読み始めると、私のような仕事をしている者にとってはとても興味深い。

東大についてはこの50年での合格高校盛衰史は結構様々なメディアで言われていますが、京大については意外と50年前からのデータを知ろうと思ってもわからないのですよね。

東大志望者を軽視する意味ではなくて、実際問題として、思考研のような北摂に存在する塾では最高レベルでも京大を志望する生徒さんがほとんどなのですが、京大への合格者数データというのがいまいちハッキリ出所を明示できるものがなく、あっても5年おきとかしかなかったわけです。

しかし、この本では50年前どころか1950年(!)のデータから掲載されているんですよ!昭和25年ですよ!!
なかなか興味深い事実が、この本を読んでいるとわかってきました。
また皆さんにもご報告したいと思います。

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2021.10.21

「京大・入試数学 51年の軌跡」

「大学への数学」「中学への算数」を出版している東京出版から、昨年、「東大入試数学 50年の軌跡」という東大数学入試問題過去問を50年分集めた参考書が出版されました(もちろん購入しました)。

その時から、「どうせなら、京大50年分の問題も出して欲しいなぁ~」と思っていたら、今週出版されました!ジャーン!!「京大・入試数学 51年の軌跡」

51年分(!)もの内容ですから、なかなかのボリューム(厚さ)ですね!

実はあるページに、別解を投稿した若き日の私の名前も掲載されております(笑)。

東京出版の「京大入試数学過去問解説集」は折々に購入しておりますので、この本の内結構な割合は元々持っていたのですが、こんな風に51年分をまとめた参考書ですからいつもいつも使うことはないにせよ、まさに「参考(にする)書」として本棚に置いておきたい本ですね。

願わくば、この本を参考にして指導するような大学受験生のたくさん現れんことを・・・!。

2021.10.16

選挙に関心を持つのはよいこと

10月31日が衆議院選挙、ということで、夜のニュース番組でも各党党首が出てこられて、さまざまな話題に関して議論していますね。
いままで決して地上波のテレビでは出てこなかった、「日本の財政破綻論はおかしい」という意見も出てきていて、視聴者の中にも「えっ!?そうなの!?」と驚いている人も多くなっているのではないでしょうか?

コロナ禍を発端として、日本の財政の話題や、税制のあり方とか経済をどのように発展させていくのか?という話題が切実な課題として議論されるようになっているように感じますね。すごくいいことですよね。実際、今度の衆院選に関心がある、と答える人も7割以上にのぼっているようですし、明らかな変化であるように感じますね。

私自身も、今の中学生・高校生に「真剣に学ぶ姿勢を持たないと、将来えらいことになるで?」という主旨の事を手を変え品を変え伝えているのですが、伝わらない生徒さんには全然伝わらず、歯がゆい思いをしてきましたが、これだけ風潮として「日本経済をどうやって向上させていくか?」「日本の財政をどう考えるか?」というような事柄についてfocusされる状況になると、彼らもいよいよ自分たちの将来について真剣に考え始めるかもしれません。

今までの大人とは違って(?)「学ぶ」ということを一生続けていけるくらいでないと、どこかの経営者さんが言っているように45歳で会社を辞めないといけないかもしれませんし、その前にそもそも周りと同じ土壌にも立てないのかもしれません。
今回の衆議院選挙をきっかけに少し日本の政治に対する感覚も変わってくるのかもしれません。

2021.10.14

「専門家」ってなんじゃい

 以前も「専門家」ということについて、このブログで記したことがありますが、日本のマスコミで活躍(?)しておられる「専門家」さんって本当にホンモノが少ないと思いますね・・・。

今回のコロナ禍でも明らかになりましたけれども、今になってみれば「貴方、よくそんな見識でえらそうに言うてはりましたよねぇ・・・」ということが多かったです。
そりゃ「専門家」といえども神様ではないですから、すべてのことを正しく言い当てろ、といわれてもそんなことは当然不可能ですし、そんなことは求めていません。
しかし、今現在の感染者巣の急減に対しても、「増加の要因より、減少の原因の方が上回った」などという、野球解説者なら「いま2アウトですから、あと1つアウトが取られれば終わりです」と言っているような、解説になっていないような解説を堂々とおっしゃる「専門家」もいて、頭を抱えてしまいます。
(皆さん、「専門家」がドヤ顔で語っているからと言って何でもかんでもフムフムとうなずいていたらあきませんよ??)
そもそも「専門家」というなら、本当に「ウイルス」のことを研究している研究者か、毎日コロナ患者を真摯に診察している現場の最前線の医師の話しを聞くべきであって、「感染症に詳しい」とか「呼吸器内科」とかそういうもっともらしい肩書きに騙されてはいけません。
本当に「ウイルス」のことを研究している研究者や、毎日コロナ患者を真摯に診察しておられる医師は滅多なことでテレビなどには登場しませんから、本当の「専門家」の意見に触れられる機会も少なくなってしまいがちである事は問題ではあるのですが、現実としてはそんなもんだとおもうのです。
ワクチンに関しても「M社」と「P社」だと、「M社」の方が(まれに)若者に心筋炎などが起こるらしい、ということを今頃になって国も言い始めています。
確かに初めての技術(mRNA)を用いたワクチンですから、どうなるかということもはっきりしない部分もあって、予言することは当然不可能であったと思うのですが、不可能なだけに我々も、国や製薬会社の説明を真に受けて「完全に安心できるモノ」と思ってしまってはいけない、ということです。
私個人は、研究者時代からそういう新しい技術とか新しい発見を鵜呑みにしてはいけない(自分で確かめられる事なら、自分の手で実験してから確かめてからでないと信用してはならない)という思想的な(?)トレーニングを受けていましたので、政府や「専門家」の言うことを鵜呑みにはしてきませんでしたが、それにしても「今頃になってそんなことを言うか!!」ということが結構多くて、誰も予言者ではないという事実をさっ引いても「ちょっとひどすぎやしませんか??」と言いたくなってきます。

2013.10.21

あまちゃん+ごちそうさん

 昨日は個別指導でしたが、生徒が不意に鼻歌を歌いだし、どこかで聞いたことのある曲調だったので聞くと「あまちゃん」のテーマでした。

いつも学校に向かう車の中(彼は最近引っ越したので、元の学校に行くのにお母さんに車に乗せていってもらうそうです)でこの曲を聞いてから登校していたとか…。
あまちゃん、世の中的にも大いに話題になりましたが、オープニングテーマも口ずさまれるくらいみんなのおなじみになっているのですね!
実際、彼の学校の友達もよく口ずさんでいるとか。一度聴いたらシンプルで忘れられない曲調ですもんね。

 


あまちゃんが終了し、この
10
月から「ごちそうさん」が始まりましたが、私自身はもう毎日「ごちそうさん」にはまってしまっています(笑)。
どうやら毎週のサブタイトルに、なんらかの食べ物の名前がダジャレでひっかけてありますね。
内容が面白いこともさることながら、毎日、ご飯を作る場面が出てくるのが食欲をそそり
good
です(笑)。あと半年、毎日の楽しみが増えました!

2013.10.09

来週は中間試験ウィーク

 ただいま今週分の「銀の匙+国語要約」の授業を終えました。昨日のブログでも記したように、授業の最初に今年のノーベル医学生理学賞の研究内容についてお話ししました。興味を持って聞いてくれたかな…?

 

今週で一時、授業を進むのをやめて、来週いっぱいは思考研で自習してもらって、質問については何でもお答えする、という形になります。運動クラブに属している子も今日からクラブが試験に備えて休みになっているので、今の期間精一杯勉強して納得のいく成績を上げてもらいたいと思います。ガンバレ!


2013.10.08

ノーベル医学生理学賞

 今週はノーベル賞ウィークですね。昨年はiPS細胞を作製された山中先生が、日本人としては2人目として25年ぶりに受賞されましたね。

 

私がもといた研究の世界では、毎年この季節になると、「もしかしたら今年はあの先生がもらうんちがうか」とか言って、ミーハーな予想を立てたりしていました(笑)。
私のいた、医学・生命科学の世界でもやはり超有名な先生がたくさんおられて、そういう先生と研究セミナーなどの後、いろいろ個人的にお話しをさせていただいて、その方の人となりを知ったりすることが自分自身の研究のモチベーションにつながったりしていましたね。

 


ノーベル賞をもらわれるような(あるいは候補にのぼるような)先生は、聖人君子のようなイメージがあるかもしれませんが、研究という行為はまさに人間の行う行為なので、いろいろな意味で「人間くさい」方が多いです(そういうエピソード(武勇伝?)をうわさでいろいろ聞いたりするのもまた楽しいのですが(笑))。
もっとも昨年、受賞された山中先生は、ラグビーやマラソンといったスポーツもたしなんでおられて、「さわやかな紳士」という感じがしますが。 

 


残念ながら、今年は日本人の方は受賞されずに、細胞内の物質輸送のメカニズムを解明した海外の研究者
3人が選ばれました。
私自身も、研究者時代は「細胞内部の輸送」システムにかかわる研究をしていたので(ただし少し対象が異なるのですが)、そういう分野がノーベル賞に選ばれてうれしい気もしますが、反面、「じゃあ自分のいた分野の研究者はもうおそらく選ばれることはないのだろうなぁ」と思うとさびしい気もします…。

 


小学生にはむつかしいと思いますが、中学生・高校生にはこういう話題を折に触れて話してあげられるような環境が、ごくありふれた教育機関でも実現しないと、日本も本当の意味での「科学立国」にはならないと思いますが、それにはまだまだ遠いというのが実感です。
せめてうちの生徒には、明日の「銀の匙」の授業の中で少しだけでも今回のノーベル賞の内容について話してあげようと思います。彼らがほんの少しだけでも興味を示してくれたら「勝ち」です。
(でも、明日の内容はそうでなくても盛りだくさんだったような気もするなぁ…汗)

今日以降の、物理学賞・化学賞でまた日本人受賞者が出れば、東京オリンピック決定と同様、日本人にとってまた励みになりますね!


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2013.10.04

医学賞

 私が所属していた研究室のボス(教授)が、ある製薬会社の財団による医学賞を受賞されることが、最近決まりました。

私は研究者時代、そのボスには大変お世話になりました(し、ご迷惑もたくさん…汗)。
 

そのボスからは研究活動というものを通じて、「物事を成し遂げるにはどれだけの努力をしなければならないのか」、とか、「本当に人の期待に誠実に応えるというのはどういうことなのか」といった、「人としての姿勢」を学んだような気がします。

モットーとされているのかはわかりませんが、そばから見ていて「常に全力投球」ということを心がけてられていたように思います。私も思考研の代表として、一歩でも彼の仕事にあたられていた姿勢を見習っていきたいと思っています。
 

ボスは今年から、大阪のある国立研究所の理事長としてご活躍ですが、おそらくそこでも責任感強く、新たな任務にあたられているのだろうな…と想像します。

お祝いに、ボスの好きなワインをお送りしようかな。

2013.09.26

心の友

 私には研究者時代に仲良く付き合っていた「心の友」とも呼ぶべき友達が何人かいますが、先週、台風18号で大きなダメージを受けた京都の様子を知り、一人の友人研究者がわざわざカナダから心配のメールを送ってくれました。

幸い、ここ箕面では京都のような大きな被害もなく、「無事だよ!」と返事しましたが、このような心づかいって嬉しいですね!

 

彼は現在、カナダのとある大学で、精神の病気に関する分子生物学研究を行なっている准教授なのですが、私が当時在籍していた研究室に半年間短期留学で来ていて、そこで立場・年齢を超えての、いわば「心の友」となったわけです。

 

彼が日本に滞在していた折には、日本独自の食べものをよく食べに行きました。
お好み焼き・串カツ・刺身・寿司・うな重…と、グルメ番組のようですが(笑)、いろいろ食べ歩きしました。
特に彼は刺身が大好きで、「俺は刺身と日本酒さえあれば、あとは何もいらない」と豪語するほどでした。

 

食事をしながら、研究の話題のみならず、お互いの国のことについて文化とか風習、ものの考え方…といろんな話題に花を咲かせたことが、昨日のことのように思い出されます。

「芥川龍之介とか三島由紀夫の作品には、独特のゆううつな雰囲気があるね」と言われた時にはびっくりしましたが(笑)。

 

外国人や外国の文化と向き合うことで、かえって日本や日本人についてよく見えてくるということがあります。
そういう意味でも、外国人とコミュニケーションを積極的にとったり(物おじなどする必要ありません)、旅行などして外国文化に触れるということがとても大切ですね。

2013.09.24

保護者面談

 今日は当塾の保護者のお父様と面談をいたしました。

思考研では、保護者の方のご希望に応じて、指導者として接していて、良いと思われる点と、気になる点とをお話しさせていただいております。

その生徒さんの場合、スポーツに幼いころから接していたせいか、非常に礼儀正しく、朗らかな反面、すこし日常の活動がスポーツに偏りがちなずぼらさ・のんきさも見受けられるので、そこについてお話しさせていただいた次第です。
スポーツの部活動をやっていく中で、どのように勉強時間を確保してゆくかが大事ですね。


スポーツも当然大事ですが、学校というところはあくまで学業が第一です。そこのところを、彼には(これまでもしてきましたが)、徹底して説いていきます。

2013.09.16

「銀の匙+国語要約Ⅰ」の授業

 台風18号の影響で、関西の各地でも甚大な影響が出ているようですね。私の家も昨夜はすごい激しい風雨で、なかなか寝付けませんでした。自然災害の前ではなかなか人間も無力です…。

 

 

さて、前のブログでも述べたように、思考研では故橋本武先生(元灘中・高教諭)から分与していただいた「銀の匙研究ノート」を下地にしたオリジナルプリントを使い、「銀の匙(さじ)」を深く読解する学習と、あと「国語要約」の学習を行っています。

 

前者は、「銀の匙」の世界をゆっくりと味わいながら、そして、文中の語句の意味を調べたり、出てきた言葉を使って短文を作製したり、参考となる事柄を横道にそれながら学んでいったりしています。
こうすることによって、ただ単に点数を取るための勉強ではなく、どこから何を問われても答えを導き出せる「学力の足腰」を鍛え上げていくことを意図しています。
学校での定期テストをきっちり取れることは大切ですが、模擬テストで取れない場合は「真の学力」がついているとは言えません。このようなケースがおこるのは、模擬テストでは、定期テストのように見たことのある文章・問題はそのまま出題されることはないからです。
そのような、「真の実力」がついていない場合は要注意です。
 

 

後者の授業では、一定の長さの文章を要約する作業を毎週やってもらっています。「要約」という作業は、「結局、この文章を書いた人は何を言いたいのか?」ということを大局的に理解する能力の向上につながります。
この能力の向上にともない、文章を理解することが格段にたやすくなり、現に「思考研」でも最初のうちはなかなかうまく要約ができなかった生徒さんも力がめきめきついてきていることがわかります。
思考研の授業では、毎週宿題として要約文の課題を与え、それを宿題としてやってきてもらい、次週その問題について解説しながら、適宜添削も行なうという形で授業を行なっています。

 


前者と後者の授業を一体として行なうことで、生徒の総合的な国語力の飛躍的向上を図ります。国語力はすべての教科の背骨である(最近は、高校生になって国語力のなさのせいで、教科書に何が書いてあるかさえ読み取れない子も増加してきているようです)ことから、国語力の向上のみならず、すべての科目の成績向上につながることが期待できます。

 

2013.09.14

イグ・ノーベル賞

 イグ・ノーベル賞とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞なんだそうですね。ハーバード大学で授賞式があり、これまでも「ヘェー」とうなりたくなる研究に賞が与えられています。

「笑わせる」ということから何かノーベル賞のぱっちもん(笑)のような印象を持ちますが、そんなことは決してなくて、ちゃんと真面目に日々研究なさっている研究者が受賞されていますし、日本人がたくさんこの賞をもらっていることに誇りを持ってよいと思います。

 

今回も日本人の方が受賞されており、なんとその中に、私が大学時代に授業を受けていた先生のお名前もあり驚きました。植物のバイオが専門の先生だったので、研究内容としてはさもありなんという感じですが、身近な人のお名前を拝見するとびっくりします!
でも私は大学院時代とは違い、京大の学生時代はあまり熱心に勉強していなかった(汗)ので、先生の講義もいい加減に聞き流していたのかもしれませんね~。すみません、熊谷先生…。
とにかくこのたびの受賞、おめでとうございました!

2013.09.13

昨日のブログで…(補足)

 昨日のブログで、~「興味に従って横道にそれてゆく」というスタイルが私の前職である研究者の学びの姿勢とも非常に相通ずる部分があり~と書きましたが、その部分について具体的にお話ししますね。

 

研究室と呼ばれるところでは、普通、月に何度かの割合で「論文紹介」を行います。これは、自分たちが研究している分野でなされた重要な発見について紹介したり、あるいは直接は関係ない内容でも、非常に興味深い(ほかの人も知っていて損にならないであろう)内容について報告したりします。
 

ふつう、論文というのはその最後に「参考文献(英語で言えばreference;リファレンス)」というコーナーが設けられていて、そこで、その論文が参考にした過去の文献を紹介しています。このコーナーで紹介してもらえる回数が多ければ多いほど、その論文は優れた論文である、と考えられます(中には、含む内容が深すぎて、すぐには紹介されず、何年・何十年もたってから紹介され始めるようなスゴイ研究もあります)。
 

ですから、研究者が一つの論文を深く読みたいときには、通常その論文に紹介されている「過去の論文」まで含めて読むことになります(このことを「孫引き」と言います)。さらに、紹介された論文を読んでみると、その一つ一つにも論文が紹介されています。このようなことを無限に繰り返していくと、研究者は文献調べするだけで一生を終えてしまうことになりますので、どこかでケリをつけることになりますが、基本的には一つの文献について紹介したり、詳しく知るには最低5-10の論文を読みこなさないといけません。
 

またその論文に書かれていることを参考にして、新たな実験を行うときもありますので、興味に沿って徹底的に調べる、という姿勢は学生のうちだけではなく、大人になっていろんな仕事をやっていくのに必須の能力となります(研究者だけに当てはまる話ではありません)。

われわれ思考研では、勉強は受験で終わり、ということではなく、どんな職業についても自分の頭で考えられる能力をつけることを目標としていますので、「銀の匙(さじ)」を使った勉強を実践しているわけです。

2013.09.12

追悼 橋本武先生

 ~教科書を使わない型破りな授業で知られた私立灘中学・高校(神戸市東灘区)の元国語教師・橋本武(はしもと・たけし)さんが11日、老衰のため神戸市内の病院で亡くなった。101歳だった。告別式は未定。

 京都府宮津市出身。1984年までの50年にわたり教壇に立ち続けた。作家・中勘助の自伝的小説「銀の匙」を中学3年間かけて読み込む授業が、生徒や保護者に支持された名物教師。

 「生徒の心に残る授業がしたい」と授業では毎回、ガリ版刷りのプリントを配布。運動場でたこ揚げをするなど小説の中の出来事を体験させたり、一つの単語から次々と話を派生させたりした。2011年6月には、同中学で27年ぶりに教べんを執り、話題を呼んだ。(2013年9月12日 読売新聞)~
 

とてつもなく悲しい訃報が入ってきました。

当塾「思考研」でも授業を行なっている「銀の匙(さじ)」をつかった国語授業の創始者でもある、元灘中・高教諭の橋本武先生が昨日お亡くなりになりました。御年101歳でした。


思えば縁あって近所の子供たちを教えることに
私が携わるようになり、「何かためになって、しかも、楽しみも生まれるようなことはできないか」と考えた時に思い出したのが、橋本先生がわが母校灘校でおやりになっていた「銀の匙(さじ)」を題材にした勉強法でした。

まず、上の記事にもあるように、生徒の心にのちのちまで残るような授業をしたいと思いました。
くわえて、「興味に従って横道にそれてゆく」というスタイルが私の前職である研究者の学びの姿勢とも非常に相通ずる部分があり、ぜひ橋本先生の勉強法を取り入れさせていただきたく、(灘校の縁ということで)ずうずうしくも橋本先生に直接お手紙を差し上げました。
驚いたことに、わずか3,4日後くらいにお返事が届き、文面にはこう書かれていました
 

~「銀の匙」の読書会いいですねえ。貴君ご自身の色を出されれば一そう楽しい集いにおなりでしょう(以下略)~
 

そしてそこには、橋本先生の血と汗の結晶(ひょうひょうとした橋本先生にはこのような表現は似合わないかもしれませんが)である、オリジナル「銀の匙研究ノート」3冊が同封されていました。私はその本3冊を見てふかく感動するとともに、感謝の念を禁じえませんでした。
灘校の縁はあるとはいえ、はじめてお手紙を差し上げた私に対してこんなにも親切かつ謙虚に接してくださる先生の度量と人間性に深く感銘を受けました。


その後、先生のアドバイス通り、私自身の色(私の場合、生命科学・医学の研究者でした)を加えて、例えば「銀の匙」の最初の方に出てくる「漢方医学」に引っ掛けて「西洋医学」の一つの例としてiPS細胞について生徒たちに資料を作ってお話ししたりしました(ちょうど、昨年山中伸弥先生がノーベル賞を授与されたので、生徒たちも大変関心を持って聞いてくれました)。
 

またちょうど最近、当「思考研」で学ばれている生徒さんとともに、橋本先生にお手紙を書いて差し上げよう、と考えていたこともあり、訃報に接したショックは大きいのですが、上に記したように、子供たちに行っていた授業が、いまここ「思考研」で行っている「銀の匙+国語要約Ⅰ」の授業につながってきていると思うと、この「思考研」も橋本先生の数多くの「血と汗の結晶」の一つになるのかもしれません。
また、私自身も橋本先生のお名前に恥じぬような「心と頭に残り、かつ、知的好奇心を満たす」ような授業を行っていかなければならないと決意を新たにしているところです。

 

橋本先生、本当にありがとうございました。そして、長きにわたりお疲れさまでした。橋本先生の残された教育・思想・哲学はきっと世の中の隅々にまでしみわたり、明日の世界で活躍する日本人を育成することにつながっていくことでしょう。

 

合掌

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